思いの丈☆宅配便

書いて読んで繋がりませんか!

丸は幸せのかたち、を読んで

 この題名は、「21番環状染色体症候群」という染色体が丸くなっている障害の女の子(27)を育ててきた女性がつけたものだ。

  読んでいて、生きることと自立の意味は置かれた環境により大きく異なることを皆様にもご紹介したいと思う。

  彼女は、こう書き始めている。

『娘は重度の知的障害もあり、読み書きや話すこと、一人で歩くことも難しい。「こんなことを言ったら怒られそうだけど。」と前置きしたうえで、「娘はそういう人生を選んだんじゃないかと思うときがある」と話す。 車椅子に乗る娘を見ると、周りの人は「大変そうだね」と言う。でも娘は楽に移動できて、にこにこと楽しそうだ。 自立することは大事だとは思う。でも、娘は家族が大好きなようだ。私や夫や弟が帰宅すると拍手し、ひざをたたいて喜びを表現する。 自立とは、何もかも一人でできることではなく、できないことは周りが手助けしつつ、本人が自分の人生を楽しむことも自立なのではないかと感じている。 娘は、娘の世界で生きている。何が普通で、何が普通でないのか。〜社会には多様な人がいて、マジョリティーとマイノリティーはその時々で逆転する。  娘がいなかったら、そんな当たり前のことに気づけなかったかもしれない。 染色体が丸くなっている娘の障害から、丸いものを見るのがつらい時期もあった。でもいまは「丸は幸せの形なんだ」と心から思える。 そして彼女は、地元で開かれた講演会でこう語っている。「何かできないことができるようになることは、もちろん大切です」「でも、生きているだけで丸もうけ。私にととっては、いま、娘が生きていて笑顔でいてくれるだけで幸せです」』

 

  まず、自分が彼女と同じ立場であったならどうだったか?を考えた。

きっと悩み苦しんだに違いない。でも、同じ想いの人達と出会い、自分だけではないんだと分かったら、どうせ生きるならば楽しく前向きに毎日を過ごそうと切り替えたと想う。

何よりも自分や家族に対して、喜びを体当たりで表現してくれる娘を毎日見れたならば、嬉しさがこみ上げてきて、生きることが幸せだと娘と出会えたことを感謝に変えていけたと想う。

  だから、一番大切なのは、今の自分に与えられた環境の中でどう考えて、生きるかだ。

 子育ての渦中にいる時は、何ごとも、一つできるようになると次を望んでしまう。たまたま周りにいる子供の学校の同級生のお母さんの見た目の幸せが目について、「どうして、自分は?」と一番大切な子供が元気でいてくれていることを忘れてしまっていた。見た目の幸せの裏は、かわいそうなこともあるのに、そこまで気持ちは回らなかった。

  子育てに関しては、周りに少し年齢の離れた先輩ママに、話を聞いて貰うのが何よりのことを付け加えておく。

 

 最後に、幸せとは、人により違う。

究極の幸せは、生きて、笑っていること。