昨日の3月トップのお料理に、テレビでお馴染みの料理研究家である堀江ひろ子さんが、チキンライスの作り方と共に、自身の現在のお仕事を選んで、進む切っ掛けとなった思い出が記載されてあった。
堀江ひろ子さんは、親子3代で、料理家として有名。そして、彼女の人柄から醸し出される柔らかな笑顔が、いつも私たちに安心感と癒やしをプレゼントしてくださるので、好きだ。
彼女が料理研究家を将来の仕事として決めたのは、小学校高学年に行われた校庭での飯盒炊爨(はんごうすいさん)だ。
班ごとに分かれて好きなメニューを決める中で、他は白ご飯に味噌汁やカレーであるところを、彼女は自ら「チキンライスにしよう」と提案した。なぜならば、チキンライスは、彼女のお母さま(堀江泰子)が「ごちそう」として時折作ってくれていたから。
そのメニューの実施の結果は、歴然。
彼女のその時感じたことが、将来を決めた。
『同級生のみんなの前で料理をするのは初めて。みんなに「おいしい」と言われてうれしかったです。 料理で人を幸せにする喜びにあふれた思い出の一品になりました。 直接料理を振る舞える相手は限られます。しかし母の仕事は、テレビや新聞を通して、実際に作ってくれた人とその人の周りの人までも幸せにすることができる。「すごい仕事だな」とあこがれ、高校生の頃には自分も母と同じ道をすすむことを決めていました』
この話を知り、皆様は、どのような感想を持たれましたか?
いくらお母さまがごちそうにとチキンライスを作ってくださっていても、初めて人前で作ることは勇気のいること。失敗したらどうしようという不安もあったはず。しかし、自ら提案したところに、リーダーシップ性も持ち合わせていたのだろう。そこが凄いと感じた。
それと母親と同じ仕事を選びのは、素直にお母さまに尊敬と憧れの気持ちがあったからだろう。
最近、料理家の子供が、親と同じ仕事を選ぶ経緯を本人の言葉から聴くことが多い。
それを聴いていると、大きく3つのパターンがある。
1つ目は、迷わず当たり前になった方。
2つ目は、他の仕事をして、店を畳むからと言われて、した方。(親と比較されるのは嫌だからとしない場合もある)
3つ目は、同じ仕事はしなくてよいと言われた方。これには、更に2つある。
1つは、親がやっている意味を見つけたかった。
もう1つは、親を超えて、更に極めてたいと思った。
後を引き継ぐには、3つ目が、気持ち的に、プレッシャーも半々で、進みやすいように思えた。
仕事を選ぶ理由は、人それぞれ。
私は、堀江さわ子さんの「その人の周りまでも幸せにできる」というところに同感だ。
皆様は、いかがでしょうか?