教育ジャーナリストのおおたとしまささんの3年間掲載されたコラムが本日で最終回となった。
先日も中学受験についての素晴らしい文章をご紹介したが、今回も二重花丸の文章であったので、ご紹介したい。
『「中学受験はゴールじゃないスタートだ」とはよく言われますが、それは6年後の大学受験へのスタートなんていうちっぽけな意味ではありません。この先何十年と続く「大人の階段」へ向けてのスタートです。 死力を尽くして手を伸ばしたのに、するっと指の間からこぼれ落ちるものが、人生にはときどきある。空虚な手のひらを、しばらくぼうぜんと眺めるでしょう。でもいつか、その空虚にすら、意味を見いだすことができる。それが人生。 そんなことを親子で学べるのも、中学受験で得られる価値なのです。これから中学受験に挑む親子には、そこまでを見据えて取り組んでほしいと思います』
中学受験を経験出来る子どもは、結論から言うと幸せです。しかしそれは、本人が望まないことかもしれないし、逆もある。つまり、その経験は、大人になる階段を早く登り始めるか、そうでないか。
人生は人それぞれ。正解も不正解もない。答えは、今世最後の時に、自分で決める。その時に、中学受験して良かった(学べた)ことを分かれば、いいのではないかな。出来れば親が健在の時に分かって、そのことを親に一言伝えてあげることが出来れば、それだけで十分過ぎる親孝行になると思う。
皆様は、どのように思われますか?