見出しに釘付けになる。
韓国では、受験競争が加熱し、塾を掛け持ちする子供達のストレスが深刻化している。
そこで、自然体験や地域発展を目的に、全羅南道とソウル市の教育庁が山村留学の制度づくりで協定を結び、競争社会の疲れを癒したり新型コロナから一時的に「疎開」したりすることに使われている。
林(イム)さんは、ほぼ全員が塾に通うソウルでは、不安で娘を通わせるしかなく、英語塾や授業の補習の学習塾、ピアノなど娘に負担になると思ったがやめられなかった。新型コロナの流行で自宅のオンライン授業が続き、娘はストレスからファーストフードの食べ過ぎで太ってしまった。
「ところが、ここに来てから体重は減り、笑顔も増えた。私も余裕ができ、娘にイライラをぶつけたことは一度もない」
もう一つの問題が起こっている。
それは、塾を中心とした激しい受験戦争における教育格差が、新型コロナによって更に加速している。
親の経済力が、影を落としている。
高麗大学のキムキョングン教授は、「新型コロナが所得と教育の格差拡大のスピードを速め、『泣きっ面に蜂』の状況だ。学力の格差が広がるほど中流層の衰退につながり、社会や経済全体に活力がなくなるおそれもある」と指摘した。
韓国ほどではなくても、日本でも同じだ。
これからの日本を背負って立つ子供たちのことを思うと、胸が締め付けられた。
皆様は、いかがですか。