昨日予告していた4つのお話の、1つ目からご紹介する。
家庭養護促進協会のイベントが2月中旬に、大阪市内のホールで行われた様子が綴られている。
それは「涙活」といって手紙を読み聞かせ、聞く人を元気にする取り組みだ。
ここでは、乳児院や児童養護施設から子どもを引き取り、今養って育てている人が、会ったことのない生みの母親へ書いた手紙が代読されている。
これを全て入力することが必ず皆様に分かりやすい伝える方法だと思うので、させていただく。
『あなたは一人で小さいゆうきを産んだとき、とても辛く怖かったことでしょう。幼いゆうきを愛おしく感じていたかもしれないのに、手放してくださいました。断腸の思いだったことでしょう。 私は長年、不妊治療をしてきたこともあり、高齢でゆうきを育てています。早くにゆうきとお別れしないといけないかもしれません。そんなとき、もし、ゆうきがあなたを訪ねて行ったり、頼ったりすることがあったら、できる範囲でかまわないので支えになってもらえたらうれしいです。 どうか・・・、ゆうきのことで後悔されたり、人生を辛いと思われたりしませんように。ゆうきには、その名前のように、勇気を持って生きていってねと伝えています。あなたがそうしたように。どうか、幸せでいてください。ゆうきの母より』
皆様は、どのように思われましたか。
今、ゆうき君は小学生。素直で心優しい少年に育っているそうだ。
産んで貰って命を頂き、いいご縁で家庭の温かさを感じながら生きているゆうき君は、幸せだ。彼はきっと、この毎日を忘れないで過ごし、将来のバトンを渡していく人になるに違いない。それを心より祈り、願っている。