思いの丈☆宅配便

書いて読んで繋がりませんか!

医療志す人へ 万人と出会って

 今朝の「声」に目が留まる。

それは、三重県内の医師が書かれたものだ。

後半にこう書かれていたのでそのまま抜き出す。「自身への反省を含め、医療者の先輩としてリクエストがある。学生時代にたくさんの人に出会うことを意識してほしい。仲間など己に好意を持つ者ばかりでなく、場合によっては悪評を立てるような相手にも。なぜならば、就職後に接するのは、生身の人間ばかりだから。これらは、教科書には載ってない。実際に体感して初めて気づける学びと私は考える。しかしこれが、医療現場である。 学ぶ途中で失敗も体験するはずだ。仕事に就くと、何かと多忙な日常に追われ、学ぶ時間は減る。何より失敗は許されない。学生時代にはまだ許容範囲がある。医療を志すならば、万人と出会って!」

 

 私は、この書かれた中で、「万人」という言葉に興味を持ったので、国語辞典で調べてみた。

 辞典には、こう書かれていた。

「すべての人」「あらゆる人」とあったがこれでは?である。

つまり、加筆すると、一般的な何も病気も大きな悩み事もない普通の人だけではない。

片親かもしれない。

施設(介護だけでなく、児童養護)に入っている。

強盗や殺人等の法律に違反する行いをし、裁判の結果刑罰に服して刑務所に収容されている。

親と離れて寮生活をしている人。成人して一人暮らしをしている人。三世代同居している人。シェアハウス暮らしの人。連れ合いをなくして年老いて1人で暮らしている人。兄弟・姉妹・兄妹・姉弟で暮らしている人。

と住んでいる形だけでも数限りない。

 悩みを持ち、それが形に現れて心療内科メンタルクリニックに通っているだけでもその大小強弱は、数限りない。

 病院に入院している状態も、数限りない。

これを読んでいるあなたの状態も、特記する内容かもしれない。

 

だ か ら、これを書かれた三重県の医師は、「万人と出会って!」と書かれたのだ。

 

 人によっての状態(身体と心と暮らしと課題)は違うから余計だ。

医療志す人は、学びが多いだけ、実践に活きてくる。

 どうか頭だけ賢いのではなく、世の中のことを色々判っている医療者が増えていきますように、心より祈りたい。