以前、上•中とご紹介した最終回。
これは良かったと心が温かくなったので、ご紹介する。
まず最初に、ご自身のお母様•栗原はるみさんのことが書かれている。
「母はテレビの仕事を始めてから、家にいないことが多かったですが、料理を作っていく人でした。常備菜が冷蔵庫に必ず3、4品入ってて、ご飯さえ炊けば食べられら。食がみたされていたので、ほっとかれているわけではないと思えましたし、さびしさはありませんでした」
普通ならば「料理を作って行ってくれる人でした」と書くだろう。でも、そうではなく、いく人なのがいい。これが当たり前となっている人ということ。なかなかこんな人はいないから、凄いと感じる。それと同時に、それが出来ることで、子どもは、こんなにも安心して、生きていけることが分かった。
「小学2年ぐらいから日曜日の朝食は僕が作るようになりました。僕だけ早起きだったので、自分だけ食べるのも何だなと思って。 コンビーフキャベツ炒めとか、スクランブルエッグとか。教えてくれたのは父(栗原玲児さん)だ。父も普通にキッチンに立つ人でしたし、僕が作るのもすごく喜んでくれていました」
お父様がすごく喜んでくれたら、誰だって作ろうかって思う。普通にキッチンに立つというのも素晴らしいこと。
今何が当たり前なのか、どういうことが当たり前だと嬉しいかが人によって違う世の中だ。ここが全てによって重要になってくる。ちょっと話は逸れるが、結婚相手も、価値観つまり、当たり前の基準が星印になるのかな。
『僕も息子(9)とキッチンに立つことがあります。ハンバーグの成形とかご飯を炊くとかですけど、食との接点を常に持たせることは大事かなと思っています。 先日、息子の友達が遊びに来たときのことです。料理教室みたいに息子にカレーの作り方を教えて、友だちにふるまったんですよ。そうしたら、友だちがすごくおいしいって喜んでくれた。本人は寝る前に「料理って本当に素晴らしいね」って。 この夏空子ども向けのオンライン料理教室を始めました。料理は、手順を踏んでいって完成するところがプログラミングにも似ている。成果に対して、食べたひとの評価ももらえます。小さな成功体験として積み重なって、子どもたちが自信を持つことにつながればと思ってます』
息子さんの「料理って本当に素晴らしいね」という感性が凄い。「料理って凄い」とか「料理って面白い」じゃないところがいい。
この息子さんとお友達にした料理教室もどきの体験を通して、心平さんが、夏からのオンライン子ども料理教室の実施にまで至ったのだから、先見の明はある。AIの世の中にあって、生き残っていく為には、こういう所から考えていくんだというのも分かって、為になった。
皆様は、心平さんの最終回のお話、どう思われました?
明日へのステップになれば、嬉しいです。