あの人が残してくれたものという題目で、タレントの青木さやかさんが載せてくれていたものは、秀悦だったので、皆様にご紹介する。
青木さやかさんは、教員だったお母様が離婚され、シングルマザーとなられていから、失望して、反発して芸能界を目指した。それは「母のような公務員とは正反対の世界で成功したかったから」。しかし、テレビで広く人気を得ても評価して貰えず、不仲のままだったそうだ。結婚して、一人娘を抱かれた時には「私の大事なものに触らないで!」と言った程に激しい憎悪が吹き出した。そして自身も離婚し、娘を連れて定期的人気帰省したものの、お母様を憎み、苛立つご自分を抑えられなかった。
そんな気持ちが変わったのが、悪性リンパ腫と数年間闘ったお母様の旅立ちが近づいた時期。尊敬する知人に「親と仲直りをすると自分が楽になれるよ」と言われ、不思議と勇気が湧いたそうだ。
まず「貴女にとって良い娘じゃなくてごめん」と謝り、自分を奮い立たせて面会を重ねた。やがて、その手に触れられるほど距離が縮まり、穏やかな親子の時が流れていたそうだ。
青木さやかさん、おえらいなあと素直に思った。
30年間にも及ぶわだかまりを抱え、どんなにしんどかっただろう。テレビで広く人気を得た時に、「よくテレビで見るようになったね。自慢の娘を持って鼻が高いわ」位言ってあげても良かったのではないかな。そうすればわだかまりも直ぐ解けたと思う。今回は尊敬する知人がいたから、青木さやかさんがご自分から最後の挑戦を試みたから、出来たこと。
私は、青木さやかさんには大きな拍手を目の前にしてあげたい気持ちに駆られるが、お母様にはお顔を直視出来ない残念な思いがこみ上げてくる。
皆様はどう思われますか?
青木さやかさんは、纏めの最後に、こんな素敵な
言葉を残してくださった。これは私も学ばせて頂いたので、ぜひご紹介したい。
『約30年間に及ぶ「わだかまり」が解けた母の他界から、ちょうど1年。私は今「死んでもできる親孝行」に挑戦しています。「自分を大切に楽しく生きる。これこそ親が一番喜ぶことだと、母との最後の時間で学びました」