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ALSになった医師の心の叫び

 今朝、テレビ欄の裏面の文章に目が止まった。

それには、8年前にALSを発症した医師の竹田主子さんが死を願った自身の経験を振り返り、患者への社会全体の支援を訴えていた。

 それには、こう書かれていた。

「私はALSを2012年に発症してから、病気を受け入れるまで4年かかった。診断を受けた当初、自分が無力で価値のないものに思えた。どんどん体が動かなくなるのは恐怖だし、人生に絶望する。…」

そして、転機については、こう書かれていた。

「前向きになるきっかけは、24時間ヘルパーを入れて家族に迷惑がかからなくなったこと、視線で入力できるパソコンの導入で仕事や交友関係など世界が広がったこと。たくさんのママ友や医療チームにも支えられた。」

しかし、こう書かれていた。

「でも、大半の医師はこうしたALS患者の心の動きや生き方を知らない。医学部では病気のメカニズムしか教えないからだ。そのことが、医師が自殺を助けることの合法化に私が反対する大きな理由の一つだ。『厳格な規準を定めたら、医者が自殺したい人に致死量の薬物を入れて殺してもいいのでは?』という意見が出ている。でも、『厳格な規準』とは一体何か。命を救うはずの医師に、人を殺す権限を与えてよいのか。 人間は強い時もあれば、弱い時もある。もし患者が『死なせて』と発したら、なぜそう思うのか寄り添って耳を傾け、つらいことを解決する手段があれば全力でサポートしてほしい。 様々な職種の協力や社会資源によって、医療で手に負えないことも支援できると知ってほしい。」

 皆様は、どう思われますか。

 

なぜ、竹田主子さんが医師になり、更にALSになったのかの意味は、これを訴える役目を担われたからだと思う。

彼女でないと分からない、彼女でないと出来ないことを深く感じた。