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能登地震大間圭介さんの喪主の挨拶

 今朝、何気なくスイッチを点けたテレビから、能登地震で亡くなられた家族の告別式をする喪主の大間圭介さんの声が流れてきた。

「かけがえのない時間を与えてくれてありがとう。生まれてきてくれてありがとう。永遠に僕の宝物だよ」と号泣される大間圭介さんが居た。

  大間さんは12月30日、金沢市の自宅から仁江町にある奥さんの実家に向かい、義理の父母と祖父母、奥さんの兄の家族3人の総勢12人の賑やかなお正月を迎えていた。

午後4時過ぎ、地震が襲った。

大間さんは警察の仕事で警備をしているので、最初の揺れの後、周囲の状況を確認するために外へ出たところ、2度目の揺れで裏山が崩れてきた。子どもたちは居間でボードゲームをしていた。土砂は家に残った11人をのみ込んだ。

 日本海に面する集落は道路が寸断され、住民も一緒に救出作業に当たってくれた。その夜、瓦礫の中から奥さんの兄を救出。その手には、生後間もない男の子がしっかり抱かれていて、2人と無事だった。兄嫁については記載がない。

 翌2日から消防隊員が来て捜索したが、願いは届かなかった。自衛隊が到着した4日に妻はる香さん(38)長女優香さん(11)、5日には長男泰介君(9)と次男湊(そう)介ちゃん(3)が遺体で見つかった。祖父は救出後、帰らぬ人となり、祖母は遺体で見つかった。

義理の父と母は、まだ見つかっていない。

 

今回の能登地震では、お正月の帰省がこの結果を導くことになった。

大間圭介さんに、お言葉を掛けるのであれば、こう伝えたい。

「神様が、まだあなたには現世でのやるべきことがあるから、生かされたのです。家族と一緒に命が亡くなったほうが、あなたには気持ちが楽で嬉しかったかもしれません。でも、それを経験したというのは、貴方と同じ想いをした方の気持ちが痛いくらいにわかるのではありませんか。それをわかってさしあげるのですよ。

現世での貴方のやるべきことがわかった時に、あなたは、心も磨かれていきますよ。

がんばらなくていいから、毎日を大切にご自分の出来ることを積み重ねていってください。そうすればいつか現世での命を終える時に、奥かまのはる香さんと来世で夫婦になれるというご褒美がお約束されるかもしれませんね」