思いの丈☆宅配便

書いて読んで繋がりませんか!

ラサール石井さんの受験する君へ

 昨日から始まった共通一次は、金沢の高校生が12日に教員に見送られてバスで試験会場のある金沢市内に向かう姿が掲載されていた。

地震被害に合って通常の生活を送れていない受験生にも、その時はやってくることを胸が詰まる思いと祈るような気持ちで読んだ。

  俳優であり演出家のラサール石井さんは、「受験する君へ」と題して、的を得た文章を贈ってくださっているので、ご紹介したい。

『受験のために勉強したことはその後に生きました。役所などで説明書の硬い文章を速く正確に理解できるようになれば、手続きをスムーズにすませられます。社会科がわかれば、政権を監視するという市民として必要な役目が果たせます。政府のやることを理解して「すげー損してんじゃねえかな」と考えることは、勉強するということと同義だと思うんですね。 受験勉強は範囲が決まっています。明確な目標と手段があって、ゲームのような楽しさがあると思います。 受験生の保護者、周囲の大人に伝えたいのは、子どもがチャレンジする気持ちの芽をつまないでほしいということ。大人は「現実は甘いもんじゃない」と言うかもしれません。でも、それって子どものことを思っているようでいて、実は可能性を狭めている言葉ではないでしょうか』

 

 私自身もそうだったが、子どもの時に、勉強することは具体的にどういうことかを教えてくれる人はいなかった。だから、ラサール石井さんのように具体的に教えてくださると、難しくてもやってみようという気持ちになれる。

 また、受験勉強を、明確な目標と手段があって、ゲームのような楽しさがあるという発想もわかりやすくて面白い。

ラサール石井さんのような方が身近な方や塾や学校に居てほしい。

特に現代の子どもたちには、必要かな。

 最後にラサール石井さんからの受験生への言葉をお伝えして今回は終わりにする。

「受験生には失敗を恐れず、過度にプレッシャーを感じず、楽観的に臨んでほしいですね」

 

 受験生のご父兄の皆様へ

お子さま方が今までがんばってきた努力が形になりますように、お祈りしております。

 

好きな香りからわかる生き方

 今朝のひとときは、高校3年生女子の好きな香りが書かれていた。

 彼女は、お弁当箱を開けて広がる香りが自身の食欲をあおるとあった。 そして、コロナ禍で休校となったことで食べる機会が減ったお陰で、お弁当の香りが好きなのを実感したそうだ。

 皆様は、好きな香りがありますか?

私は、食べ物ならば焼き立てクッキー、炊きたてご飯、粕汁、豚汁。花の香りならば通り抜けの桜、金木犀かな。

 その香りと共に甦る想い出を大切にしたい。

 

黒柳徹子さんの考え方に同感

皆様、明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

 

 今朝の新聞に、黒柳徹子さんへのインタビュー記事が載っていた。その中で、こちらの箇所が目に止まったので、皆様にご紹介する。

「答えの見えない不安な時代を生き抜くために、大切にしていることはありますか。

  人に優しくする。ありきたりで平凡だとしても、私はとても大切なことだと思います。人を押しのけるのではなく、人のために何ができるかを考える。平和と一緒ですよね。人に優しくすることも」

その通りである。読んでいて爽やかな気持ちになれた。

皆様は、どのように思われましたか?

ここから人と人の付き合いは始まると思う。

一人でも多くの方に同じ気持ちになって貰えたら、世界平和に繋がるのではないかな。

黒柳徹子さんの答えが、これからの生きるスタートになりますように、祈りたい。

 

 

大晦日に託したい思い

今朝の天声人語を読んで、同じ気持ちになった。

 「情け容赦のない砲弾で涙を流す子がいる。虐待で、きらめく感性の芽を摘み取られる子がいる。ガザ地区で、ウクライナで、海のかなたで、日本で」

 

  大晦日の日、この日だけは夜更かししてもよいと紅白歌合戦を見ていた小学生の頃。 

あの頃は、自分の将来には輝く未来が待っているような気がした。お年玉も楽しみだった。

 

 皆様は、いかがでしたか。

 

本年も拙い文章の投稿になりました。目に見えての上達がないことに恥ずかしさを感じています。しかし、読んでいただいける方の数が励みになっています。

 

本年最後の投稿で、お礼の言葉を入れます。 

本当に、ありがとうございました。

 

そして、明日から始まる新年2024年も、引き続き読んでいただいけますと嬉しいです。

鋭い感受性に更に磨きを掛けていくつもりです。

どうぞよろしくお願い致します。

 

 2023年12月31日(日曜日)

教育界における二律背反の事態

 今朝の朝刊に、以下2つの数値が掲載されていたのでご紹介する。

 一つは、精神疾患で2022年度に休職した公立学校の教員数は6539人。

それは、前年度に比べて642人増えて、過去最多を更新した。

 もう一つは、子どもへの性暴力で22年度に処分を受けた教員数は119人。

これは、被害根絶を目指す『教員による性被害力防止法』の施行初年度だが前年度に比べて25人増えた。

こちらは、文科省が「教員研修の徹底」などで防止に努める方針と示した。

 この2つの問題が並立して掲載されていた。

皆様は、どのようなに思われますか。

 

社会面13版に、首都圏の男性教諭(23)のことが掲載されていたのでご紹介する。彼は先程説明した2つの内の後者にあたる。

 彼は、1学期の終業式後に力尽きた。うつ病と診断され、夏休みが終わるまで休んだ。9月に復帰したが、今度は保護者対応に悩んだ。クラスでいじめが起き、いじめた子に廊下で理由を聞き「だめだよ」と指導すると、その父親から電話で「いじめられる方に原因がある」と怒鳴られ、指導するたびに電話がかかってきた。ある日来校した父親に校長が「初任者で指導が至りませんで」と頭を下げたことに衝撃を受けた。いまは薬を飲みながら何とか学校に行っては居るが、退職しようと思っている。

 

これを見ていて3つの疑問が浮かんだ。

一つ目は、新任者に担任を持たせた学校側への疑問。

これは教員の人数不足が原因かもしれないが、せめて1学期間は、辞められたベテラン教員(お願いして)の補助について勉強していくべきだ。

そうすれば、こんなことは起こりにくかったように思う。

 2つ目は、いじめた側の父親の電話「いじめられる方に原因がある」から分かる考え方の疑問。

いじめの原因は大きく2つ。

一つは、いじめる側。もう一つは、いじめられる側。どちらもあるから、決して一つではない。一番悪いのは、いじめる側。

もう一つ付け足すならば、それを見ている周りの対応の仕方。

 3つ目は、来校した父親にした校長の言動。

校長は「初任者で指導が至りませんで」と頭を下げたことだ。

これはまるで学校の対面と自分の責任転嫁としかいいようがない。

もし言い直すならば「この度はわざわざ来校いただきまして、ありがとうございます。なにぶんにも教員の人数不足で、新任者に担任を持たせてしまいましたことを反省しております。

 今回のことは『喧嘩両成敗』にもありますが、いじめられる側にも、いじめた側にも原因があるものです。そのことは、お父さまにもご経験がお有りのことでしょう。それで、いかがでしょうか。これからのことをご来校いただきましたので、お父様のご意見も伺いながら、こちらも提案させていただいて、考えるということにしたいのです」

  

せっかく働く職場を持てたのに、これで休職ではあまりに寂しく虚しく辛い。

せめて、働く学校の中に、教員の悩み事相談室があればと、これからの設立を願う。

 

 今回は2つの内の1つを掘り下げてましたが、皆様はどのように思われましたか。

考えるきっかけとなれば幸いです。

堀ちえみさんの舌がんステージ4、手術から復帰

 今朝の表題を読み、じっくりと読んで感じたことを皆様にご紹介したい。

 堀ちえみさんは、2019年にステージ4の舌がんと診断されて大手術を受けた。

再建した舌は以前のように平たくなく、うまくくぼまない。発声も音程も前のようにコントロールできない。40年間積み重ねてきたものが全部なくなって、ゼロからやり直さなければならない。悔しいというよりも、むなしい、悲しい思いだったようだ。

でも、顎舌訓練や発声練習などのレッスンをすればするほど、少しずつだが、うまくなることもわかってきた。そしてユーチューブで、海外アーティストの舌の動きを見て、イメージトレーニングをしたそうだ。

また自分の過去映像を見てもイメージトレーニングを続けるうち、少しずつ舌の動きはよくなったみたいだ。

そこから彼女は、こんな学びを得た。

「できないことが多いということは、頑張ればできることが多いということ」、発想を変えることが大事である。

結果、歌うという目標ができ、マイナス思考から少しずつ脱却できた。

  復帰への大きなきっかけは、次女(21)さんのこんな言葉だった。

「お母さんどうするつもり?しゃべり方が恥ずかしくないんだったら復帰したほうがいいと思うよ」

これを聞いて「私、恥ずかしかったんだ」と気づいた。以前と違う自分をさらけ出すのが怖いんだと。すっかり元の話し方には戻らないのに、元の自分に近づけることが大事だと思っていたんです、とあった。

「恥ずかしいから、とこの先ずっと引っ込んで暮らしていくのか」自問自答するうち、依頼いただいていたテレビ番組に出てみようという気持ちになったようだ。

そして過去の自分の歌を聞いて「前はこうだったのに」と嘆くのはやめ、新しく生まれ変わったつもりになると、こわばっていた体も心も開けていったというか、声も出るようになってきたみたいだ。

次の文章を読んで、私は衝撃を受けた。

「失った物を数えるよりも、新たに得た物を見るように、しました」

これが彼女の副題『発想転換』ということ。

失った物を数えるのは、よくしてしまうこと。しかしそれで終わって、どんどん落ち込んで墓穴を掘るになる。そうならないためには、彼女のように『発想転換』することで、暗転から光が差し込むのがわかった。ぜひともこれを身につけたいと切望した。

 彼女が復帰できたのは、ご家族の彼女に対する接し方も大いに関係している。

ご主人や次女さんを初めお子さんたちは、「手放すのはいつでもできる。やってみたら」と声掛けし続け、いつも客観的に助言してくれたそうだ。

そのことを彼女はこう締めくくっている。

外へ行く勇気を家族にもらい、家族の力によって殻に閉じこもらず、仕事にも復帰できたと感謝しています。

 

 皆様は、堀ちえみさんの話を読まれて、どう思われましたか?

これから生き続けていく指針の参考になれば幸いです。

見守ることの本当の意味

 本日の「ひと」は、鳥羽水族館で30年間「ジュゴン」を見守る半田由佳里さん(50)が載っていた。

 彼女の凄いところは、飼育員の仕事に就くために「飼育員になれなかったら無給でもいい。3年以内になれなかったら退職する」という思いで空き時間に生き物の名前を全部覚えたこと。そして、鳥羽水族館の凄いところは、彼女の熱意を評価して、入社翌年に、レストランホール係から一番人気のジュゴンの飼育員に抜擢したこと。

  ジュゴンについての詳しい情報を一つお伝えする。ジュゴンは、当時のフィリピンのアキノ大統領から贈られた貴重なもの。

  彼女のことに戻る。

彼女は、30年間ずっとジュゴンの体調を見守り続けてきた。

 見守ると言っても、ジュゴン「セレナ(名前➡タガログ語で人魚の意味)」は大食いで偏食。輸入に頼る主食のアマモは経費がかさむ。代わりのキャベツなどの野菜には見向きもしないのにロメインレタスだけは口にした。

 その彼女がひざの大けがで1ヶ月間仕事を休んだ時には、ジュゴンの「セレナ」の食欲が落ちてしまったそうだ。

 その今後の対策として、ジュゴンの「セレナ」の健康維持の為にも、ご自身も好物のトンカツと鶏の唐揚げを控えるようにしたという。

 彼女のこれからは、こうだ。

「定年退職まであと10年。わがままで神経質で気分屋の妹(ジュゴンの「セレナ」)の全てを、後輩たちに伝えたい」

 

「見守る」というのは簡単に思える。

対人間でのことだ。

でも現実は、どうしてもでしゃばって要らぬ口を挟んだりして、その人のやる気を損ねてしまう。

要は、出しゃばりの口が出そうになったら、深呼吸して言葉を飲み込む。そして今は、透明硝子の隣の部屋に居ると考える。そうすれば、行こうとしてもすぐには行けないと諦めることができる。それができないのであれば、大きな飴玉を2〜3個口に入れみたらどうかな。(笑笑笑)

話すと口から飴玉が飛び出すか、飲み込んでしまって痛い思いをするから。

 

 今回、半田由香佳里さんから教えていただいた本当の「見守る」は、相手の表情・反応から気持ちを汲み取り、どうしてあげれば相手を喜ばせ、成長させることができるかを考える方法だ。

理屈ではない。

具体的には、寄り添い、気持ちを尋ね、何を今すべきかを考える。

決して、自分の意見を相手に言うことではない。

その判断が出せない時は、経験のある方に聞いてみることがいいかもしれない。

即決よりも長い目でみていく。

これがつまりのところ、本当の「見守る」となるのかな。

 

 皆様に、ご参考になればありがたいです。