思いの丈☆宅配便

書いて読んで繋がりませんか!

栗原はるみさんのお母様

2ヶ月に1度発刊のharu_miを読む。
「キッチンから心をこめて」の書き出しに体が震える。
「突然ですが、皆さまにお伝えしなければならないことがあります。じつは去る8月、母が亡くなりました。享年94歳、老衰による大往生でした」とあった。
実際にお会いしたことはないけれど、数年前に連載されていた記事に、毎回登場される姿を拝見していたので、まるでお知り合いのように思っていた。
親しみも感じていた。
会ってみたいなあとも。
連載が終わってから、音沙汰がなかったので、気にはなっていた。
でも、はるみさんからの記載はなかったので、きっとお元気でいらっしゃるのだろうと案じていた。
亡くなる時は、ずっと共に暮らされてきた はるみさんのお兄さん曰く「いつも忙しいお前を独占できて、母さんも幸せだったんじゃないか」で良かった。
はるみさんのご主人の弔辞が、お母さんを安心させているだろう。
「兄妹も仲よく、はるみも幸せな家庭を築いていますので、どうかご安心ください。料理上手なお母さんのおかげで、はるみも子どもたちも料理家として活躍しています。みんなお母さんのおかげです」
心よりご冥福をお祈り致します。

現代の空気をすくい取れるプロデューサー

新聞の ひと を読む。
題字の通り「現代の空気をすくい取るプロデューサー★枝見洋子」とあった。
現代の空気をすくい取るという言葉から、彼女の凄さが分かる。
文面の最後には、空気を読まずに現代の空気をうまくすくい続けていると結んであった。
正直、現代社会では、空気が読めないと生きていけない。
まるでバカ同然に扱いを受ける。
つまり、読まなくても空気をうまくすくい続けるのだから、賢いのだろう。
いや、平成時代の生き方を体得しているのかな。
彼女は、バブル後の1986年生まれ。
「将来の夢がなく、好きになれる対象もない子供でした」とある。
その中で彼女はどう生きてきたのか。
彼女は映画プロデューサーという職種を仕事にした。
桐島、部活やめるってよ
「ゆとりですがなにか」
「アズミ・ハルコは行方不明」
この3本いずれも若者達を覆う空気がよく表れているそう。
きっと彼女の感性、つまり空気をつかむ嗅覚が素晴らしい。
ぜひとも直接会って、お話ししてみたい。

紅葉真っ盛り

今行かなきゃどうするの、って気持ちで、見てきた。
それは、勿論、紅葉。
茜色のもみじが、美しい。
思わずかき集めてポッケにいれた。
幼い頃を思い出すような映像だ。
昔食べたもみじの天婦羅も懐かしい。
他よりも底冷えする京都だからこそ、色が映えるのかなあ。

大丈夫って、どういうこと

折々のことばに、ある居酒屋の店主の言葉が出ていた。

「大丈夫?」ってきかれて「大丈夫」って答えるのは、「ほんとうは大丈夫じゃない」ってことかもね。

誰だって毎日を精一杯生きている。
仕事で上司に叱られても、失敗を繰り返しても、お腹でぐっと悔しさ押し殺して我慢袋をパンパンにしている。
そんな時に「大丈夫?」って言葉は、ある意味酷だ。
黙って見ない振りしてくれたらよかったのにと思う。
本当に大丈夫な時は、キョトンとしていられるのにね。

黒木瞳のひみつのHちゃんを読んで

毎週、黒木瞳のひみつのHちゃんを楽しみにしている。
なぜなら、彼女は、文章を書くのがうまい。
途中休憩なしに読み切れる。
また、毎回の題材選びに無理がない。
だから、女優であることを一瞬忘れて、親近感を持ってしまう。
前回の話題がそうであった。
「書くのは好き でもお喋りは苦手」。
大概の方は、そうだ。
小説家なんか、無口な人が多い。
でも、喋るスピードに比べて、書くスピードの速いこと速いこと。
さすがだと実感する。

でも、本当に憧れるのは、書けて話せるマルチ人間。
黒木瞳ほどの美貌を持ち合わせていないから、その分、トークも磨いていきたい。

「君の名は」の感動は本当か

ついこの前まで、映画界の話題を拐っていた「君の名は」について、ふとしたところから湧き出た疑問。
あの映画は本当に、感動出来るのか。

こう思ったのは、理由がある。
私自身は、数人に「あなたにピッタリの映画がある。」と推薦を受けての観劇だった。
だから、前提として、下手に批判は出来ないというのがあった。

映画を見ている間中、ずっと自分自身に問い掛けた。
内容は、一体何を言わんとしているの?
影像は、確かに美しいけれど、これなら写真集で充分ね。
音楽は、透き通るように心を揺さぶるけれど、これなら宮崎駿の映画音楽のCDを聴くだけでいいわね。

現代っ子の世の中を上部だけで軽く生きている子なら、自分の感覚と同化できて、感動出来るのかもしれない。
が、昭和の良いときを知って、平成の物足りなさを思いながら生きている私は、不完全燃焼に終わった。

映画は、音楽、影像、内容が三位一体となって初めて感動出来る。
故に、ちょっぴり残念な結果に終わったと今ここで、断言する。

宝塚の北翔海莉★ラストに拍手

みっちゃんと呼ばれた人である。

緑の袴姿で臨んだ退団挨拶が、ぐっとくる。
「最大のライバルは楽な方に逃げようとする己でした。いま、弱い心に勝つ、自分の限界に挑戦する精神を身につけることができたと胸を張って言えます」

これは、宝塚だからこそ成し遂げた偉業である。
お父様と同じ自衛官になっていたら、こんなに沢山の方に愛され、感動を与えることはなかった。

真心と誠実さを忘れなかった女性でもある。
改めて、伝えたい。
みっちゃん、あなたの根性は表彰もんだね。