新聞の週間番組表のインタビュー記事に、懐かしい顔が出る。
それは、薬師丸ひろ子。
「ｶｲｯ…ｶﾝ」のセリフを発していた彼女。
私達は、スクリーンに映る彼女しか知らなかった。
そのセリフにOKが出るまでの苦労とエピソードを、今、その記事で初めて知る。
少しご紹介。
「夜中の12時ごろからようやく本番なのですが、『お前の演技が下手だからフィルム代がバカにならない。ギャラから引いてやる！』と怒られて」
そして、彼女の結びの言葉にベテラン女優の域を感じた。
「あの時の私は、とても深い愛情の中にいた。最高のぜいたく。あの日々があるから今がある」
最後の一文を同じように言える人に、なりたい。
