表題の中学受験と教育虐待は、前回ご紹介したが残り2回〜7回の6回ある。但し、2回から5回までの4回分は有料でないと見れないので、見出しの内容のみご紹介する。
2回目➡酒を飲んで暴言吐き「受験指導」した父 40代で絶縁した理由
3回目➡親の怒声が子にもたらした異変 中学受験塾講師が語る教育虐待の実態
4回目➡激高➡後悔、繰り返す母「教育虐待かも」娘の中学受験、焦りの正体
5回目➡「毒親」と呼ばれた母の後悔 中学受験の「成功」が後押しした過干渉
そして6回目は本日、7回目は明日ご紹介する。
本日は、教育虐待が子どもから奪う「最も重要な力」だ。
これは新百合ヶ丘総合病院発達神経学センター長の高橋孝雄氏による。
小児科医の高橋孝雄氏によると保護者に過干渉の傾向があるということ。
具体的には、着る物、食べる物に気を配り、勉強時間を管理する。そして子どもは無自覚のまま追い詰められ、小学5、6年ぐらいで拒食や無気力などの症状が表れて来院する事例が多いそうだ。
高橋氏は、その結果どうなるかを述べている。
『こうした過干渉は、子どもが自ら意欲を持って道を切り開く「意志決定力」を奪うおそれがあります。 自分で決めたことであれば、うまくいかなくても子どもには納得感があります。ですが、親が全てを決めて押し付ければ、子は失敗すれば「親のせい」と考えます。保護者の強い支配を受けた子は、将来、保護者に強い負の感情を持つ可能性が高いと考えます。 保護者には、経験が少ない子どもに決定を委ねることへの心配があるかもしれません。大事なのは、全て子に委ねるということではなく、子どもの話に十分に耳を傾け、思いをくみ取ることです。耳を傾けてもらえるという信頼感が意思決定力に繋がります。 学力には遺伝的な要素も絡むといわれており、無理に伸ばそうとしても限界があります。「将来、後悔しない、させないためにいま勉強を頑張らせないと」と思いこんでいる保護者によくお会いしますが、そんなとき私は「後悔は悪いことではない」と伝えています。 後悔への恐怖、将来への焦りは過干渉に繋がりやすい。そうなると子の成長に弊害が及び、いずれ子から恨まれかねない。本当の意味で後悔するかもしれないのです』
高橋氏のような方が身近にいらっしゃると子どものことで悩まれている保護者は、気持ちが楽になって、俯瞰して見れるようになるのではないかと思う。
「子どもの話に耳を傾けることの大切さ」を改めて考えた。
皆様は、いかがでしょうか。