新聞で『中学受験と教育虐待』という内容で全7回で連載が始まった。本来ならば1回目の内容を直ぐにアップするのだが、まず初回は『教育虐待』からご説明する。
『教育虐待』という用語が広まったきっかけの一つは、2011年12月の日本子ども虐待防止学会での発表だった。
発表者で臨床心理士の武田信子さんによると、こうだ。
「教育虐待とは、子どもの心身の限界を超え、親が教育を強制することを指す」
そして、武田さんは、中学受験がその契機になりやすいと指摘する。
「中高生などに比べて小学生は大人の価値観を絶対化しがちで、コントロールを受けやすい。高校・大学受験と比べて親主導になる傾向があり、注意が必要」
中学受験期の教育虐待の実態が垣間見えるデータがある。
日本女子大の大学院生、浅見里咲(りさ)さんが昨年8月、インターネット上で東京都内の18〜39歳の男女に行った調査でによると、こうである。
中学受験を経験した133人のうち、成績などを巡って「父親から暴力を振るわれた」と答えたのは13・6%、「母親から」は12・8%だった。
浅見さんは「子どもの将来の成功は親にかかっているというプレッシャーが強まっていると感じる。親が躍起になり子どもが苦しむ背景に、そんな社会全体の課題があるのではないか」とみるとあった。
私も中学受験の親を経験した者として、色々な情報も読んで知っている。
一つ興味深いものとして、子どもを名の通った中学に行かせることで、ご自分が息子・娘を〇〇中学に行かせている親という箔が付くというのだ。果たしてそれは?
これからまたアップしてくるので、どうぞお楽しみになさってください。