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学校は辛かったら逃げてもいい

 北海道旭川市の中学2年生、広瀬爽彩(さあや)さんが凍死体で見つかった問題で、市の再調査委員会は6月「いじめがなければ自殺は起こらなかった」とする報告書の概要版を提出した。そのことに対して委員長を務めた教育評論家の尾木直樹さんの言葉が書かれていた。全文ではないが、引用する。

 『自殺した広瀬さんは、クラスでのいじめにより孤立感を深めていって、クラス外、学校外での人間関係に依存しました。その関係の中で性的いじめを含む、本人の尊厳を傷つける行為もありました。その広瀬さんが抱えていた発達障害は、自閉症スペクトラム障害(ASD)で、いじめ被害によってPTSDを二次障害として発症していたため、辛い体験が何度も長期にわたってフラッシュバックし、長く苦しんでいました。また、彼女は亡くなるまでの間、SNSで「怖い」などと何度も恐怖を訴えていましたが、いじめがトラウマ的な経験として長く心に深刻な影響を与えていたことが、今回の調査で明らかになりました。「私が悪い」という自責感から自尊感情も凄く低くなっていて、「誰も分かってくれない」という孤立無援感も強くありました。 

SNS問題に関しては、今の子どもたちに「SNSをやめなさい」と言っても無理です。SNSを含むネット上の人間関係に救われている子どももいるからです。  では、周りの大人はどうすればよいか。それは、「トラブルや困ったことに巻き込まれたら話を聞くよ」「一緒に解決の道を考えるから相談してね」と伝えておくことが大切です。更にいじめ問題への対応は担任や管理職以外の役割も大事。「誰でもいいから、相談しやすい人に話してみて」と繰り返し話し掛けるしかありません。

  子どもたちに向けて言えることはこうです。「学校に行くのが辛かったら緊急避難してください。部活がしんどかったら逃げてもいい。子どもは教育を受ける権利はありますが、子どもが学校に行くのは義務ではありません。いじめで命の危険があるような所には近づかないで。不登校の子どもにとって、休むのは権利と認められています。そして、できればなぜ学校が辛いのかを発信して欲ほしい。先生や親に言いたくなかったら、民間団体の窓口でも、SNSでもいい。SNSを出してほしいです。あなたの辛さや悩みに共感し助けてくれる人は必ずいます」』

 

 長文の読んでいただきお疲れになったでしょう。ありがとうございました。

 

私は特にお伝えしたいと思ったのは、尾木直樹さんの「子どもたちに向けて言えることはこうです〜」の文章です

学校が辛くていやだなあと思っている子どもたちに伝えていただきたいと切に願います。

よろしくお願いします。