思いの丈☆宅配便

書いて読んで繋がりませんか!

心理の資格を持つ松江地検の検事◆指澤慶子さん

 「ひと」で、心理・社会福祉の資格を持つ松江地検の検事◆指澤慶子さんが紹介されていた。彼女の待つ資格は、臨床心理士公認心理師社会福祉士、検事。

 全ては、幼少期に香港や東南アジアで目にした貧困に苦しむ子ども達の姿が忘れられなかったことが切っ掛け。子供に寄り添いたいと慶応大学時代に、児童養護施設でボランティアをして、少女が心を開いて話をしてくれるようになったことが将来の仕事を決めることになる。

 子供のケアに携わる仕事を志し、家庭裁判所調査官、スクールカウンセラー児童相談所職員として働いた。そして専門知識も身につけようと臨床心理士公認心理師社会福祉士の資格を取った。

  ここまでは普通に考えられることだが、ここからは違う。それは、彼女の思いだ。そのまま引用する。「やりがいはあったが、虐待や性暴力などの背景にある社会の構造的な問題を法律で解決したい」

そしてもう一つの夢だった法曹界への思いが強くなり、36歳で母校の慶應義塾大学院へ入学。ラストチャンスと、1日17時間の勉強で司法試験に合格した。(元々彼女が賢く努力家であったことと願いを叶えたい気持ちが強かったことを伝えておきたい)普通は、いくら努力しても願い叶えられずの結末が多いから。

 今回とくにお伝えしたかったのは、3ヶ所目の任地だった神戸地検で、容疑者の取り調べ映像を見た先輩検事から言われた言葉だ。

「よく、こんなに待てるね」。

否認する相手にも臆せず、じっくりと話を聞きだそうとする自身の姿が映っていた。相手の心に思いをはせる。「私にとっては最大級の褒め言葉です」

そして、最後の言葉には、こうあった。 

心に刻むのは「虚心坦懐」の4文字。「自分の物差しで相手をはからない。そうできているか、自問自答する毎日です」

 

 皆様は、どう思われましたか。 

彼女の「虚心坦懐」を私自身も心に問い掛けて今日より生きたい。