南野陽子さんが今春に施設で亡くなったお父様のことを書かれていた。その文章を読んでいたら、娘さん思いの良識あるお父様だったことが分かり、心が温かくなったので、皆様にもご紹介したい。
デビュー前に、家族や友人と離れることが嫌だったそうだ。新大阪で皆んなに送って貰って、住む所に着いたら、お父様がそこにこられていたそう。心配してくれていたそこがよく分かったそうだ。
忘れられないお父様からの置き手紙に、ぐっときた。
当時、寝る暇もなく忙しかった時に、一緒に仕事をした人について「何もしてくれない」とこぼしたらそれを厳しくとがめるお父様からの置き手紙があったそうだ。それには、こうあった。
「人にはそれぞれ役割があってそれぞれの仕事をしている」と。
そのことは、現在になって分かってきたそうだ。今、公演中の舞台で障害のある方と一緒に稽古をした時に、南野さんが芝居で無言でいるとセリフを忘れたと思われて、その部分を付箋に書いて持ってきてくれるそうだ。
彼女の言葉である。『人を何かができる、できないで判断せずに、フラットに付き合うことが大切だと改めて思いました。多様な人が補い合う。「人それぞれの役割」という父の言葉を実感しています』
皆様は、どのように思われましたか。
私は、彼女の若かった頃をテレビ等でよく知っているので、年相応のいい女性になられたなあと思った。