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書いて読んで繋がりませんか!

新聞紙の良さを語る常盤貴子さん

 15日から始まる新聞週間2021を前に、「記事で探る世の中のいま」と題して、女優の常盤貴子さんの記事が載っていた。綺麗な女優さんなので、その内容に意外性を感じたので、ご紹介する。

『俳優として一番好きな作業が「役作り」です。そのリサーチに活字からの情報は欠かせません。たくさんの本を読み進めていくと、ある瞬間、点だった情報が線になっていく感覚になります。楽しいだけでなく、それが俳優としての自信にもつながっています。 活字は「答えがない」のも魅力です。文章の意味や背景を自分なりに埋めていくことができます。文中の一言から何を読み解くか。自分次第でいくらでも広げられる面白さがあります。想像力だけでどこまでもいけて、いつも頭の中をハチャメチャに楽しい状態にしてくれます。 タブレットなども普及していますが、新聞は紙で読みます』

 ここまで読んでいて、女優魂を感じ、拍手した。真摯にお仕事と向き合っているのがよく分かった。

新聞を読んでいるのも意外だった。

 次からの文章には、2009年に結婚された長塚圭史さん(劇作家•俳優•演出家)との何気ない日常が表れていた。

『夫婦の間では、お互いに良い記事を見つけたらテーブルに置いて相手が見られるようにしています。「これは読んだ方がいいよ」という感じで。夫がスクラップしています。私が取っておきたい記事も貼っておいてくれます』

 常盤貴子さんと長塚圭史さんご夫婦には、不倫疑惑報道がされたこともあり、心配していたが、これを読んでほっとした。

 新聞紙の良さについては、こう書かれている。『紙の新聞の良さの一つに、自分が求めていなかった情報が飛び込んでくる魅力があります。「読んで良かった」という気持ちになります。特にそれまで全く興味のなかった人物の話が面白い。東京にいるだけでは知り得ないことも多いので、地方に行った際には地元の情報がたくさん載った新聞を持って帰るようにしています』

 この内容には、同感だ。私自身も、新聞に載る会ったことも無い人の経歴や生き様を読み、心動かされて、このブログにアップしているから。

ただ、地方に行く機会はあまりないが、常盤貴子さんのアドバイスのように、出掛けた時は忘れずに、その土地の新聞を買ってみようと思う。なんだか、想像しただけで、ワクワクしてきた。楽しみだ。

 纏めは、このように書かれていた。『お芝居は自分の経験が基になります。経験が多くあればあるほどいいが、自分の人生だけでは賄い切れない。その部分を活字が補ってくれます。ドラマや映画ではストーリー上、「こんなことあり得ない」ということが起きる。でも、現実にはもっと面白いことが起きている。新聞や本は「それが人生だよ」って教えてくれるんです』

 新聞に対する常盤貴子さん自身の考えが素直に表現されていて、素敵な方だなと思った。そして最後の『「それが人生だよ」って』の、『って』にかわいらしさを感じた。

 

 後味の清々しいコラムを読んで、嬉しくなった。なかなかの秀悦な文章だった。

皆様は、どのように思われましたか?