思いの丈☆宅配便

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ひきこもりのリアル

副題は、「親の死後  僕、どうなるんや」

 

今朝、この題目を読んで、正しく令和問題だと実感した。

   支援団体に相談を決意した44歳の近畿地方に住む男性は、川崎市の20人殺傷事件を報じるインターネットのニュースに釘付けになった。

 

職に就かず、約20年ひきこもり、親の年金で暮らしている。両親は70代後半。「容疑者団体重なる部分を感じた」という。

 

進学校の高校に進んだが、心が傷つくのが嫌で、鬱な感じが続いた。そして、京都大学に現役合格した時に、燃え尽きた。

大学には4年間、ほぼ行かず、1〜2年目はゲームに、3〜4年目はガソリンスタンドのバイトに、現実逃避。

バイト先の同僚と気が合い、久しぶりに出来た友達に、生きる力が回復。

5年目から大学に懸命に通ったが、単位を取り切れずに退学した。

それは「取り返しのつかない人生の大きな失敗だった」

大学4年時に山ほど来た就職案内は、5年目には激減していた。

「中退で、どこが雇ってくれんねん」で就活を諦めて、自宅にひきこもってしまった。

「今から思えば、もうちょっと学校に相談するとか、鬱を医者に相談するとかすれはよかったんですけど、そういう社会的な知恵もなくて放置していまった」

 

 

綴られた文章とご本人の呟きを読んで、タイミングの大切さを痛感する。

父親も当初は「働け」「出て行け」と言っていたそうだから、十分に親の役目は果たされている。

母親は、洗濯や洗い物をしているとあるが、果たしてその必要はあるのか?

しかし、支援団体に相談を決意した理由は、この母親への想いからきている。

 

 

最後のご本人の呟きが胸に刺さる。

「愛情を持って僕を育ててくれた。母が亡くなる前に『ちゃんと社会に戻れたよ』というところは、何とか見せたい。…」

 

どんな仕事だっていい。

警備員だって、ガソリンスタンドだっていい。

44歳、まだまだ、働ける所はある。

まずは、一日、そして一週間、二週間、三週間、そして一ヶ月。

もらったお金で、お母さんとご飯を食べに行って欲しい。

辞めずに、続けて、お母さんを安心させて欲しい。

 

 

まずは、「よく、支援団体に相談されましたね」とその勇気に心から拍手をさせて貰いたい。