思いの丈☆宅配便

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栗原はるみの料理家出発の一語一会

さて、何だと思われますか?

意外にも それは、ご主人の栗原玲児からの言葉だった。

「ぼくを待つだけの女性であってほしくない」

 

これは、男のエゴじゃないの?と思った。

はるみさんも チラッとそれは認めている。

「妻は家庭に、がまだ当たり前だった30年以上も前。進歩的な発想でした。もしかしたら毎晩遅く帰る自分をじっと待っている妻が重かったのかもしれません」

 

それから夫が自宅にひんぱんに招くスタッフへのもてなし料理が評判となり、料理番組の裏方の仕事の声がかかる。

あの一言が後押しになって外の世界に飛び出したそうだ。

 

彼女の娘さんも現在は、子育てをしながら料理家として活躍しているが、娘さんは病気がちで、よく入院していたそう。

ぽろんと出た雑誌の溢れ話に胸が詰まった。

 

「母は忙しくかったので、偶に、入院の病室に手作りのお弁当を持ってきてくれたことが、嬉しかった」

 

決して絵に描いたような生活だったのではないことが分かる。

だからこそ、皆さんのご存知ない思いを乗り越えての今がある。

 

「主婦として家族においしいものをつくりたい」という優しさが彼女の心根。

元々お料理が上手であったことと、ご主人からの言葉に対する負けたくない気持ち⁈が、彼女をここまでにした。

 

あの温和な笑顔の裏の芯の強さに、大きな敬意を評したい。