折々のことばで、池波正太郎の言葉を読んで思わず唸った。
まず、ご紹介する。
「よくおぼえておきなさい。恩というものは他人に着せるものではない。自分が着るものだということを、な…」
恩着せがましい、という言葉がある位に、感謝しろと言わんばかりにする人も実際にいる。
改めて、恩とはどういうものかと考えさせられた。
人の生きる現世は、怨み辛み僻みやっかみがあり、生き苦しいと感じる。
その反面、恩を頂き、嬉しくなって涙零れ、ご恩返しがしたくなる。
そう考えると、長生きも悪くないなあという気持ちになる。
そして、ぼーとしていたらご恩返しも間に合わないと気付くのである。