思いの丈☆宅配便

書いて読んで繋がりませんか!

水清ければ魚棲まず、に合点

今朝の折々のことばに合点がいく。
珍しく、ことわざである。
どこか懐かしい響きがした。
それは、このことわざだ。
水清ければ魚棲まず
その説明を書き加える。
人は澄んだ水ではなく、濁りの水の中に生きている。体の中では菌と共生し、体の周囲にも菌があふれる。清濁あわせのむ、そういうことに馴れていかないと、命は痩せ細る。大人がうわべをつくろい、陰りのない「清らか」で「正しい」姿しか見せないと、子供はおのれの中の闇や鬱屈とどうつきあえばいいのかわからず、隠れる場所もなくて、ときに歪な行動に出てしまう。
まるで蓮のようだ。
蓮は、泥々の中でしか花を咲かせず、その泥の汚れが深いほど綺麗な花を開かせる。
つまり、純粋培養された環境では、打たれ強い人間にはなれないということ。
明日のジョー星飛雄馬のような世界は現在には有り得ないかもしれないが、とこかこのことわざに共通点を見た。
子育ては、昭和の時代輝きを放っていたと言えるのではないか。
その点を心していきたい。