思いの丈☆宅配便

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薔薇達の囁きから

毎年この頃になると、近くのバラ園を訪ねる。
多いときで咲き始め、満開、散り始めの3回足を運ぶ。
写真を撮るのが好きなので、それぞれに色合いが変化するのが楽しくて仕方がない。
薔薇は、一言で優雅な芸術。
うっとりさせてもらえる美品。
匂いも芳しい。
騒々しい日々から、抜け出したような世界にも行ける。
しかし、棘もあって、魔物が化けて出てくるような怖さもある。
あまり人も訪れない咲き始めには、そう感じた。
満開の今は、沢山の人も訪れていて、幸せを運んでくれる優しさ花でもあると感じた。

誰にもきっと聞こえてこない、薔薇の囁きがある。
「満開の時だけが、薔薇の盛りじゃないのよ。蕾の愛らしさ、散り際の潔さも私達なのよ。また、来年も見に来て欲しい。皆さんの視線が私達を輝かせてくれるから。」

実は秋にも薔薇は、咲く。
芳しい香りを放ってくれる。
だから私は、秋にもバラ園を訪れる。