思いの丈☆宅配便

書いて読んで繋がりませんか!

穏やかな最期の気づき

朝刊のフロントランナーで、ぐっときた。
今日は「看取りの技法」全国に広めるの小澤竹俊、めぐみ在宅クリニック院長の話。
『勤務医だった数年前、緩和ケアから逃げ出そうと思ったことが何度かある。哲学や心理学、宗教をいくら勉強しても、決して「穏やかな最期」を迎えられない患者がいる。悩んでいた時、ある高校で講演後、ひとりの女子生徒が書いた感想文に目がとまった。「誰かの支えを必要としているこの人が、一番支えを必要としていると思いました」
涙が出た。そして気づいた。「できない自分を認め最期まで関わる。それが本当の強さなのでは」』

彼は、相手の言葉を繰り返し、次の言葉を待つ「反復と沈黙」で患者の気持ちを受け止めるそうだ。

締めの言葉が力強い。
「どんな時でも、患者さんから逃げずに一緒にいる。これが看取るということなのです」

彼の看取りの技法が全国に広がることを祈り、望みたい。