思いの丈☆宅配便

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息子との距離感

中学で離して寮生活をさせた息子がいる。
一年が過ぎた。
会う度に体も心も大人になっていく姿に、離して良かったと実感する。

春、ポッカリ空いた心の淋しさは埋めようがなく、思い出す度に泣いていた。
夏、長く戻っていた夏休みが淋しさを濃くした。
秋、少しずつ確かに成長している言動に嬉しくなる。
冬、「お母さんはお母さん、僕は僕だから」に声を出して泣いてしまう。
恩師の「子供は親離れ出来たが、親は出来ていない」が子離れの背中を押してくれた。

今、冷静に息子の成長を見れるようになった。
でも、街中で同じような母子を見ると、共に過ごせない現状に「ちょっと酷やん」と辛くなる。
淋しさは、いつになっても変わらないし、消せない。

でも、それ以上のものを手に入れつつある。
母子の程よい距離感だ。
離れていても、こんなにお互いを思いやれる関係は素敵だよ。