昨日の事。隣のマンション前を通ると満開の黄色のフリージア。その中に一本だけ紫色のフリージアが顔を出した。生まれて初めて見た感動にアイフォンでパチリ。買い物に出掛けて戻り際、隣のマンション前で、以前見たことのあるおばさんが鋏を持ちフリージアを切って慌てて退散の時に私と目が合ったみたい。
何か嫌な予感は、見事に的中。
去ったおばさんが切ったのは、あの紫色のフリージアだった。悔しいという気持ちが一番近い。「何てことをするの。」と言ってやりたいが、きっとそのおばさんと暫く出会うことはないだろう。
このマンションで花を育てている管理人に言いたいとも思った。が、長年のお付き合いから返ってくる言葉も想像がつく。「あの人かな。仕方無い。」
フリージアの蕾が膨らんで、もうすぐ開花するかなの一週間前にこの管理人に言葉を掛けた。
「もうフリージア咲きますね。」
「そうや。」と返してくれた口元には笑顔が溢れていた。確かに黄色は満開だが、あっけなく摘まれた紫色は管理人の目に入ったのか。今日も聞けていない。
