折々の言葉コンテストの発表があった。
その中で一つ、思わずうなづいた文章があった。
それは、賞を頂いていた高校2年生の作品。
こちらに紹介する。
『春の中学校バスケットボール大会で私はゴールにはね返ったボールを捕るため、全力でジャンプした。そして着地に失敗。足首の骨を折った。この大会中、母ががんの入院前だったので、点を決めて、少しでも笑顔になって欲しいと力みすぎていたのだ。歩けない不自由さと、母の心配で、正直つらかった。そんな私を見て担任の先生が「話を聞こうか」と声をかけてきた。でも私は誰かに相談するという事が、自分の弱みを握られているようで嫌だった。自分の悩みなんてしょうもないと思っていた。「私よりつらそうな人の話を聞いてあげて下さい」と、ぶっきらぼうに言う。先生は「つらいって気持ちに順位なんてないよ」と静かに言った。胸の奥が熱くて痛かった。』
この先生、素敵な方だなと思った。
ほんとにその通りだ。つらい気持ちは、溜め込まないで、吐き出すに限る。
彼女も、これからは、吐き出すことに慣れていくといい。
いいお話を読めて、嬉しくなった。
皆様は、どんな感想を持たれましたか。