思いの丈☆宅配便

書いて読んで繋がりませんか!

その通り!の先生の言葉

折々の言葉コンテストの発表があった。 

その中で一つ、思わずうなづいた文章があった。

それは、賞を頂いていた高校2年生の作品。

こちらに紹介する。

『春の中学校バスケットボール大会で私はゴールにはね返ったボールを捕るため、全力でジャンプした。そして着地に失敗。足首の骨を折った。この大会中、母ががんの入院前だったので、点を決めて、少しでも笑顔になって欲しいと力みすぎていたのだ。歩けない不自由さと、母の心配で、正直つらかった。そんな私を見て担任の先生が「話を聞こうか」と声をかけてきた。でも私は誰かに相談するという事が、自分の弱みを握られているようで嫌だった。自分の悩みなんてしょうもないと思っていた。「私よりつらそうな人の話を聞いてあげて下さい」と、ぶっきらぼうに言う。先生は「つらいって気持ちに順位なんてないよ」と静かに言った。胸の奥が熱くて痛かった。』

 この先生、素敵な方だなと思った。

ほんとにその通りだ。つらい気持ちは、溜め込まないで、吐き出すに限る。

 彼女も、これからは、吐き出すことに慣れていくといい。

いいお話を読めて、嬉しくなった。

 皆様は、どんな感想を持たれましたか。

友人との付き合い方

今朝の朝日土曜版の「悩みのるつぼ」を読んで、びびっときた。

その理由は、同じような経験を自身もしたから。

 誌上の彼女は、40代女性。

友人の最高学府を卒業後、ヨーロッパのトップクラスの大学院に進学した友人が最初は素直に尊敬出来ていたが、付き合いが長くなると、人の話を最後まで聞かない、説教が始まる…と怒りを覚えるようになったとあった。

 自身は、小学校以来の幼馴染みと8年位前に再会し、お付き合いが始まったのだが。

いつも一方的に自分のことを捲し立てるように話し、こちらのことは一言も聞かないことに慣れっこになっていて、ある意味ボランティアだと割り切っていた。

が、秋口に会った時に、思わぬ体験をした。

「借り物をした人にお礼をしたいのだけど、どんなお菓子がいいと思う?」と聞いてきた。

「それなら、〇〇のがいいかな」と伝えた。

すると「あー、そんなに気を使わなくてもいい子やから」

そして、食事をしていても「こういうのは好き?」と聞くので「私は濃い味が苦手かな」と返す言葉全部否定ときた。

しんどくなって、こちらは無言。

すると1人で喋っている。

自宅に戻ってから、今迄ので8年間が走馬灯のように駆け巡った。

色々な所に出掛られたことは良しとして、自分らしくはなかった。

お金を頂いてお付き合いしているなら兎も角、もう終わりしよう。

以降もLINEで連絡はきたが、スルーした。

年賀状も書いたが、出さなかった。

いや彼女の方がこちらの気持ちを分かったのか、届かなかった。

 人は、生きている段階で出会う人が変わる。

しんどくなったら、もうご縁も、一区切り。

皆様も、令和2年を吉書に、友人関係を改めてはいかがでしょうか。

 

石井ふく子さんの人生の贈りもの

 朝日新聞の連載16回、石井ふく子さんの人生の贈りものが終わった。

16回目が集大成で、素晴らしかった。

ドラマに60年携わってきた方だからの纏めに、心打たれた。

「豊かさや便利と引き換えに、人間関係はどんどん希薄になっています。そんな時代だからこそ、テレビや舞台を通じて、人間のつながりの大切さを訴えていきたい。家族のいない私だからこそ、家族の絆の貴重さがよくわかるのです。…」

 昭和時代に見た「ありがとう」「肝っ玉母さん」そして「渡る世間は鬼ばかり」は、私達に、生きる活力を与えてくれた。

新春放送の「あしたの家族」も、楽しみにしたい。

  93歳の石井ふく子さん、これからもずしんと心に響くホームドラマを見せてください。よろしくお願いします。

 

黒柳徹子さんの自己肯定感

ネットから、黒柳徹子さんの自己肯定感を知った。

まずは皆様に、ご紹介。

『子どもの頃から、学校でも家庭でも人格を大切にしてもらったお陰で、自分が何ができるかは分からないけど「何かはできるだろう」とずっと思ってきました。 人は人って思えたのは、自己肯定感を育んでもらったことが大きかったと思います。 人と自分を比べないことも大切ね。比べたらキリがないの。 「なんであの人はきれいなの?」「あの人のボーイフレンドお金持ちでいいわね」なんて、人と比べていいことは何もない。私は私。自分でやれることは自分でやっていく。 女の子たちには、そんなふうに生きてほしいわね』

 今、凛として、存在感を放ち、芸能界に君臨されている黒柳さんのことが、納得出来た。

人が人として生きていくには、能力が高いに越したことはない。

しかし、自己肯定感があるのとないのとでは大違い。

自己肯定感は、自分に満足でき、価値ある存在だと受け入れられること。

 

これから親になり、子どもを育てる立場になる方には、敢えて強く言いたい。

まずご自分の自己肯定感を高めてください。

一喜一憂ぜず、ま いいかってリセットして、毎日楽しく生きていきましょう。(笑笑)

ラグビー日本代表の福岡堅樹さん

朝日の「おやじのせなか」掲載の福岡堅樹さんを読んだ。

 彼の文章の初めから、彼のお父様は凄い方だったことが分かった。

「怒られた記憶、ほぼほぼないんです。」

「小さい頃からよく遊んでくれました。…ずっと父と一緒にお風呂に入っていたので、父にしか話していないことがあります。いまだに実家に帰ると一緒にお風呂。ラグビーの話や将来のこと、何でも話します。いつも冷静に、客観的なアドバイスをくれるんです。常に尊敬の対象で、父に対する反抗期はありませんでした。…何かをやれと強いられたことはないし、やりたいことは好きにやらせてくれました。…僕は来年の東京五輪までラグビーに集中して、その後はもう一度、医学部をめざします。」

 彼のお父様は、歯科医。

経済的にも裕福だったからこその豊かさもあるが、お子さんを精神的にも、身体的にも豊かに育てられたことに敬意を表したい。

 10月のラグビー・ワールドカップの試合が終わって直ぐに息子さんから電話があった時は、「世界一幸せな父親になりました」と言われたそうだ。

 いい話を読ませて頂き、清々しい気持ちになった。心より、これからを応援したい。

血液数滴でガン診断◉長谷川克之さん

今日、ネットニュースが飛び込んできた。

何と、血液数滴でガン診断が出来るものを開発した方がいる。

その方は、長谷川克之さん。

「とった血液を遠心分離機にかけ、上澄みの血清を私たちが独自に開発したバイオチップ“プロテオ”に垂らします。すると、がん細胞から血中に微量に溶け出した関連物質がチップに吸着する。それを傾向顕微鏡で解析することによって判別します」

彼はこのプロテオを開発し、現在、国内60カ所の医療機関がプロテオによる検査を導入、約5千人が受検しているという。

彼は、医療分野とはずっと無縁で、最終学歴は地元の公立中学校。

なぜ、信じられないような発明ができたのか?

本人の自己分析は、こうだ。

「僕ね、できるまでやるんです。絶対やめない。人に負けたくないって気持ちが強いんです。意地を形に変えた言っていうのがあったのかも…。だからできたんだと思う。それに、自分のこと、研究者だとか、そんなおこがましいこと思ってません。自分は発明家だと、そう思っているんです」

長谷川さんの持って生まれた気質に、拍手を送りたい。

負けず嫌いこそ、真の勝利者

彼はこそ、ノーベル賞を頂いて欲しい。

そして更なる、がん撲滅に向けて、研究を進めていって欲しい。

彼の夢の扉は、開かれたばかり。

大いに期待している。

『句と絵で綴る 余白の時間』松本白鵬

御本を出版された白鵬さんのインタビューが載っていた。

その本は、『句と絵で綴る 余白の時間』。

題名を見るだけでも、興味が湧いてくる。

その内容を読んでいたら、ひびっときたものがあったので、ご紹介したい。

「僕にとって今、この瞬間が大事。俳句も絵も大切な瞬間をすっと凝縮して閉じ込めることだと思う。舞台も二度と同じものはできないから今を大切にしたい」

 その通りだ。

過去を追っても、未来を待ってもいけない。

白鵬さんの言われるように、今、この瞬間と全力で向き合うことを肝に銘じたい。

そして、余白の、しなやかで柔らかい時間を持って生きたい。