思いの丈☆宅配便

書いて読んで繋がりませんか!

亥の子いちばんの年男

新年、おめでとうございます。

本年も、このブログを、どうぞよろしくお願い致します。

 

さて、新聞に目を通していて、じーんときた。 

それは、亥の子いちばんの年男というコーナーだ。

ここに載っていたのは、歌舞伎俳優の中村橋之助さん。中村芝翫さんと三田寛子さんの長男。襲名前は、国生という名前で人気子役として活躍した。

彼が寄せた文章の中の、この一文に、彼の母の思いがよく分かり、感激した。

それは、こちら。

「支えになったのは『襲名させてもらえるのは父や先人の力。感謝して、かといって恐縮しないで前へ進みなさい』という母の言葉だ。」

 

三田寛子と言えば、かつてのアイドル。

たどたどしいゆっくりといた喋り方に、おっとりした雰囲気を醸し出していたが、頼りなく思えていた。

幾度となくテレビ番組で、歌舞伎役者の女将としての顔は見てきたが、母としての姿を、ご長男である橋之助さんの文章を読んで、ハッキリと分かった。

 

「〜恐縮しないで前に進みなさい」には、息子の不安を取り除く押しの強さと息子さん側から見た心強さが感じ取られた。

彼女は、一人の女性である前に、いい母親になった。

それは、育てた息子が、教えてくれた。

「頑張りなさい」とは伝えられても、ここまで、息子の心を見透かしての言葉は、掛けれない。

三田寛子さんと同世代で、且つ、同じ母親としては、なんとも嬉しい、新年のひと時だった。

 

橋之助君の抱負に、こちらまで、ほっこりした。

「生涯の目標は兄弟3人が中心となり、歌舞伎座でひと月興行できるようになることだ。『そのためにも兄弟で競い、技を磨きたい」

待っていた大晦日到来

今朝の天声人語に、思わず、拍手してしまった。

 

晦日について、作家の津村記久子さんが書かれている。

「お正月はとても楽しい。けれども2日はもうただの休みだし、3日なんか明日から会社かと、げんなりする。しかし大晦日は違う。『待つ』ことの楽しさが凝縮されているのだ」

   正しくその通り。

五年くらい前からの賀状の書き出しはいつも、「大晦日に紅白を見ながら、皆様と過ごした懐かしい日々を思い出しています。」で始まっていた。

それくらいに紅白もワクワクするほど楽しみだったし、過ぎた一年を振り返るのも、染み染みと感慨深いものだった。

   更に天声人語を読んでいくと、唸りたくなる解説があった。

「人間には、二通りの時間の感じ方がある。一つは、未来に向かって直線に進んでいく時間。もう一つは、毎年毎年、循環する時間である。『直線』の感覚からすれば、新年は通過点にすぎない。しかし『循環』すると思うなら、年が明ければ自分も新しくなるような気がする。

   正しくこれも、その通りだ。

更に天声人語では、こう締めくくっている。

「さて新年を待ちながら、『来年あるかも』ということを一つか二つ、思い描いてみるのはどうだろう。『恋人が現れるかも』『孫ができるかも』『有名人にどこかで会うかも』

目標ではなく、待っているとやって来るかもしれない良いことを」 

    そこで私は思い描いた。

このブログを書き続けたら、アクセスが増えて、本を出してみませんか?の声が掛かるかも。

   まあ、年の瀬の笑い話として、読み流して下さいね。

 

最後になりましたが、本年も一年、拙い文章にお付き合い頂き、ありがとうございました。

また、楽しみながら、綴っていきますので、明日からの新年亥年も、目を通して下さいね。

それでは、「亥年、良い年になるかも」でエンド。

自分の人生を使い切ること

今年、ブログで何度も書かせて貰った樹木希林さんの言葉だ。

今朝の天声人語から、再再再度登場願う。

思わず、惹きつけられる魅力が、希林さんの文章にはある。

 

日ごろから心がけたのは、身の回りの始末である。毎朝、ひとしきり掃除をする。服はボロボロになるまで着る。「長くがんと付き合っていると、『いつかは死ぬ』じゃなくて、『いつでも死ぬ』という感覚なんです」

 

彼女の言葉には、がんを別ものと捉えなかった人の見方が分かる。

どんな裕福な、生きていく苦労すら経験していない人でも、平等に訪れる死。

そこから目を逸らさず、逃げず、真摯に向かいあって生きてきた毅然さに、敬意を払いたい。

 

最後に、皆様に、投げたい言葉がある。

 

明日、現世にさよならをしなければならないとしたら、何かやり残したことはありますか。

 

樹木希林さんの死生観にガッテン

今朝の新聞記事に、樹木希林さんの死生観が載っていて、一息に読んだ。

そして、この言葉が、頭にこびりついた。

「死ぬことは 誰かの心の中で生き続けること」

 

60歳で、希林さんは乳癌になる。

その時に、生と死が一体なものだと気づいた。

そして、この言葉を残す。

「病が不幸なんて。もったいない。がんは特に残り時間が読めるからありがたいわよ」

 

私達は、病気や事故に遭うと、どうして自分だけがこんな目に遭うのだろう。とそうでない人を妬み、羨む気持ちが起こる。

本などで、自己を見つめ直すとあっても、本当の真意は掴めない。

希林さんの言葉には、残り時間が読めるという大きなヒントがあり、勇気を貰う。

 

「死ぬことは 誰かの心の中で生き続けること」

 

そうありたい、と素直に思い、温かい気持ちになれた。

またしても、希林さん、教えて頂いてありがとう。

樹木希林さん、ありがとう

樹木希林さんが、亡くなられてから、幾度となく目にした言葉がある。

その言葉は、私のこれからの背中を押して貰った。

まず、ご紹介する。

「楽しむのではなく、面白がることよ。中に入って面白がるの。面白がらなきゃやっていけないもの、この世の中。」

実はこの楽しむということが、出来なかった。

しかし、周りの人は、よく、言ってきた。

「もっと楽しもうよ。楽しまなきゃね。」

一人、つまらなさそうにしているのが、目立ったのかなあ。

 

それを考えていたら、ある方が、こんなことを書かれているのを目にした。

「面白がるのは、一種の覚悟が必要。どのように関わっていくかだから。そこを、この状況をどう受け止めるか、ここから何を学べるだろうか、と切り替えたら楽しくなってきた。それは、被害者でも犠牲者にもならない。この感覚があれば、絶望はない。」

これを読んで、とっても元気になった。

そうだ、この考え方だ。 

物事を突き詰めて考えて、出口まで来たから、今度はドアを開けて、気持ちのスイッチを360度切り替えよう。

しんどいことも多いのが世の中。

よっしゃあ、任しとき。

逆の発想で、面白がって、楽しんでみるね。

 

世界水泳北島康介選手の言葉「うまくいかないって面白い」は、遥か先だけど、そうもなりたい。

 

樹木希林さんは、そのことをきちんと分かって、乗り越えられていた。 

やっと、その言葉の真意が体得出来た。

樹木さん、ありがとう。

私は、もうちょっと現世で修行してから、そちらに行かせてもらいます。

もしそちらでお会い出来たら、お話しして下さいね。楽しみに、ワクワクしています。

それでは。

 

人生、七味とうがらしに、響いた

人生、七味とうがらしは、今朝の折々のことばにあった。

早速に皆様に公開。

うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみな7つの性は、いずれも自他の比較に由来する。

皆様は、これら7つの意味を、全て説明出来ますか。

それでは、説明をいってみよう。

うらみは、恨・怨・憾と書く。

意味は、他からの仕打ちを不満に思って憤り憎む気持ち。

つらみは、辛と書く。

意味は、つらいこと。

ねたみは、妬と書く。

意味は、自分以外の誰かに対して、その人の持つ優秀な点や自分にはないものを考えて、羨ましいという感情や憎く思う感情。

そねみは、嫉と書く。

意味は、人を羨ましがったり、自分に劣等感を抱くこと。

※ ねたみとそねみは、区別が付きにくいので、補足。

そねみが、他人に対して羨ましいという気持ちを抱くことであるのに対して、ねたみは、悪意が他人へと向かっていること。

いやみは、嫌と書く。

意味は、他人に不快感を与える言動で3つある。

①言葉

②相手にとって不快を感じるような気取った素振りや外見。

③相手の真意に関わらず、不快なものとして受け止めること。

ひがみ、僻と書く。

意味は、ひねくれた考えや気持ち。

やっかみは、漢字なし。

意味は、主に関東言葉で、うらやみ、ねたみ。

ねたみは、妬と書く。

 

人生、七味とうがらしとは、粋な言葉だ。

私達は、出来るならば、これらの7つの性は、避けたいと思っている。

が、他人とのしがらみの中で生きているので、避けて通ることも不可能である。

これを書かれた「ある占い師」は、これと正面から向き合うことで人生の味わいも一層深まると、七味とうがらしという言葉を使った。

 

さあ、皆様はどう扱いますか?

七味とうがらしにするか、タバスコにするか、コチュジャン…。

 

楽しむことも一つだと教えて貰った。感謝。

 

夏、救いの手は、すぐ近くにある

18歳以下の悩み受付の相談電話(チャイルドライン)☎︎0120-99-7777 が開設20年を迎えた。

秘密は守る。途中で切るのも可。のルールで毎夜9時まで切れ目なく電話が入る。全国二千人のボランティアが年間20万件の相談を受ける。

聞き手側のポイントがある。思わず頷いた。

ご紹介したい。

「救いたい、教えたいと力が入る大人には心を開いてくれません」

聞き手は説教したり、会って励ましたりしたりはしない。耳を傾け、共感することで、孤独の淵にいる子どもたちの支えになる。

 

年齢を重ねてくると、経験を得て、色々なことが体得出来るようになると、どうしても口が先にたつ。そして、恩着せがましくなったり、上から目線になったりしてしまう。それは決して出しゃばろうなんて思ってない。問題が起こる前に、それを未然に防いであげたいと思う親切心からくる。

私達は、曲がりくねっても大人になれた今、お世話になった昔の先輩方に、恩返しをしたい。

アドバイスを頭と心にしっかりと受け止めて、まずは深呼吸かな。

そして、救いの手の一つになりたい。

 

平成生まれの若者たち、何でも聞いてあげるからね。

 

最近は、ラインでも悩みごと相談に対応してくれるところがあるらしい。

チェックしてみてね。