ひと、で摂食障害に苦しんだ塚田万理奈さんを知る。
彼女は大学3年の時に、将来が見通せないストレスで食べ過ぎ、ダイエットに取り組んだ。
結果、細くなるのが嬉しくて体重は30キロになり、体重の戻りが怖くて吐き、空腹で眠れない日が続いた。母親には、泣いてキレたそうだ。
そして、病院へ行き、病院で知り合った女性のこんな言葉で救われた。
「 あるがままでいいのよ 」
この彼女と家族の 「 ダメな私を受け入れ、寄り添ってくれる 」おかげで、1年後に「 大丈夫だ 」と思えるようになった。
塚田さんが、この自分の体験をもとに摂食障害を描いた映画が、5月に東京、6月に大阪で上映される。
撮影現場では支えてくれた人たちのやさしさを思い、何度も泣いたそうだ。
彼女は、こんな言葉を残している。
「 生きることに痛みを感じる人は、やさしくなれる。」
誰だって、優しい人になりたい。
形だけの優しい人になるのは、簡単だ。
でも本当の優しさを知っている優しい人になるには、ハードルが高い。
なぜって、それは、誰も辛い思いはしなくないから、体験がない。
あってもその中身が薄い。
本当の優しさは、辛い•苦しい•悲しい体験を数多くした人じゃないと分からない。
どうすれば、辛苦悲を分かち合えるか?
言葉じゃない。
目を見て、相手の口から溢れる言葉を全て、聞いてあげることかな。
そして、楽な道としんどい道があるならば、後方を自ら選ぶこと。
この世には、色んなタイプの人がいるけれど、優しい人で一杯にしたいなあ。